ガラスコーティング剤の耐久性について見て行きたいと思います。ここでまず、ガラスコーティング剤の耐久性について、定義づけをしておきたいと思います。ガラスコーティングの耐久性というものは、「ガラスの膜そのものがいつまで残っているか」ということです。
ガラスコーティングの場合、基本的には2層構造となっております。1層目にガラス層があります。そしてその上の2層目には、機能層と呼ばれるものがあります。つまり、耐久性という場合には1層目が残っている状態を、耐用年数や効果持続期間という場合には、2層目が残っている状態のことを言います。
中には、シングルコートのものもあります。この場合には、ガラス層そのものに、撥水効果などが追加されているものです。この場合には、ガラス層がなくなるまで効果は持続しますので、耐久性と耐用年数は一致します。しかし、2層構造のガラスコーティングよりも、機能は弱いです。
ガラス層の場合、基本的には硬いほど効果が高いとされます。鉛筆の硬さをあらわすのに、2H、3Hという言葉を聞いたことがあると思います。数字が大きいほど硬いというものです。ガラスコーティングの場合、9Hが最も硬いとされています。
だからといって、硬ければいいのかというと、必ずしもそうとは限りません。車の鉄板部分は伸び縮みをしています。それにコーティングが付いていかず、蜘蛛の巣状のひびが入る場合もあります。
一般的に、ガラス層の耐久性は5年から6年といわれています。磨耗によって薄くなりますし、はがれていくのです。